今回、初めてトラックボール「MX ERGO S」を購入しました。
今まで購入を見送っていた理由が2つあります。
- 端子がUSB-B Micro端子だったこと
- UnifyingUSBのみの対応だったこと
以前のモデルでは端子がUSB-B Micro端子であったため、充電ケーブルの互換性に不安がありました。また、UnifyingUSBのみの対応で、接続の安定性には優れていたものの、新しいデバイスに対応できないことがありました。そのため、購入を見送っていました。
しかし、今回の購入を決めた理由は3つです。
- 端子がUSB-C端子になったこと
- ボタンが静音化されたこと
- Logi Bolt対応になったこと
USB-C端子に対応したことで、他のデバイスとケーブルの共用が可能になり、利便性が大きく向上しました。また、ボタンの静音化により、特に夜間や静かな環境での使用がとても快適になりました。さらに、Logi Boltに対応することで、より高いセキュリティと接続の安定性が期待できます。
使用後の感想
使い始めてから感じた点が2つあります。
- ホイールのスクロール感
ホイールがMX Masterシリーズに搭載されているMagSpeed電磁気スクロールではなかったのが残念でした。私は元々MX Master 3を使っており、その縦スクロールの速さに慣れていたので、今回のトラックボールでは同じスピード感が出せず、やや遅く感じてしまいました。特に長いドキュメントをスクロールする際に、MagSpeedの恩恵を改めて感じました。このため、今後のモデルでの改良を期待しています。 - 素材への要望
手のひらが当たる部分もプラスチック製にしてほしかったです。MX Master 3では指先以外の部分がゴム製ですが、長期間使うと加水分解で劣化してしまう恐れがあります。そのため、全体的にプラスチックなどの耐久性の高い素材にしてほしいと感じました。特に夏場は手汗が多くなり、ゴム素材が劣化しやすいので、プラスチック素材であればメンテナンスが容易で、長く使えるのではないかと思います。
同時発売された製品について
同時に発売された「M575SPd」も購入を検討する価値があります。
初めてトラックボールを使う方には「M575SPd」の方が良いかもしれません。このモデルは角度調整がない分、価格も抑えられています。MX Master 3に勝る点としては、全面プラスチック製であるため、劣化や加水分解の心配がないことです。
また、角度調整がないことにより、持ち運びの際にかさばりにくく、コンパクトに収納できる点も魅力的です。このため、外出先での使用を検討している方には特におすすめです。
ただし、こちらにも問題点があります。静音化される前のモデルではBluetoothとUnifyingのマルチペアリングが可能でしたが、新モデルではBluetoothとLogi Boltのどちらかしか設定できない仕様に変更されています。今後のアップデートでマルチペアリングに対応する可能性もありますが、現状ではこの点は注意が必要です。この仕様変更により、複数のデバイスを簡単に切り替えたい方にとってはやや不便に感じるかもしれません。
古いモデルはこちらになります。
まとめ
いくつかの問題点を挙げましたが、全体的には買って良かったと思っています。現在はトラックボールに慣れるためにプライベートのパソコンで使用していますが、慣れてきたので仕事用にも使ってみたいと思うほどです。特に長時間使用しても手首への負担が少なく、快適に操作できる点が気に入っています。
トラックボールは一般的なマウスとは異なる操作感のため、最初は少し慣れが必要ですが、その分慣れた際の快適さは大きいと感じています。電化製品店などに行かれる際は、ぜひ実機に触れてみてください。特に、ホイールのスクロール感や手のひらが当たる部分の素材感など、自分にとって使いやすいかどうかを確認することをお勧めします。また、角度調整の有無やサイズ感なども、使用シーンに合ったものを選ぶ参考になります。